芸術に触れる春

shore

2018年03月04日 11:28

先週の日曜日、天王寺の大阪市立美術館に「日展」を
昨日土曜日、あべのハルカス美術館に「東郷青児展」を見に行ってきました。

まずは日展・・・

さっぱり分かりません。

洋画は小さいころ、油絵を習っていたので、少しは分かるかと思ったのに・・・
まずもって、サイズが大きすぎ!
畳3畳分くらいあるキャンバス。
どこに飾る絵?こんな大きな部屋、一般家庭にないよ。
しかも、題材がみんな謎。
こんな大きなものなのに、飾っておきたいかなと思うような暗い絵、背景とメインの題材の余白の比率がおかしいもの、・・・一般人には理解できません。
私でも描けそうなぽつんとした静物画もあり、陶芸の先生にそのことを話したら、「絶対無理、簡単そうに見えてめっちゃ難しいもんですよ!」って言われました。

で、陶芸作品もたくさんあったのですが、陶芸は絶対無理、常人には作れないなと思います。
そこんとこ、陶芸の先生とも意見が一致。
第一、「何に使うの?」というような不思議な、大きな、オブジェ?
確かに、陶芸はとても難しくて、火とか釉薬とか、人間が加減できない部分もあるのが難しいけれど、それ以前に、何を表現したいのか分からない物体・・・
芸術って難しい。

私にとって一番身近な「書道」
これは・・・
絶対無理、一般人にはミミズがのたくったようにしか見えないけれど、こんなふうには絶対書けない、超難しいもんだ、っていうのはわかります。
でもどうバランスがいいか、これとあれのどっちがどう優れているか、とかは・・・
さっぱり・・・

日本画、彫塑は以下同文にて割愛。

そして、東郷青児展。

かつて、私はこの絵を印刷されたもので見ただけだったので、ただグラデーションがきれいなだけの作家だと思っていました。
でも今回肉筆の油絵、間近に見ることができました。
サイズも2メートル前後(上記日展のより二回り程度小さい)の作品のどれも、油絵の具の色の濃淡・グラデーションを筆で緻密にむらなくマットに描いています。
どうやったらこんな表現ができるんでしょう?
それに比して、女性の髪の毛などは厚塗りの絵の具を、筆で刷毛目をつけて表現し、他の部分と対比させてメリハリを付けています。

そういった描き方の表現だけでも素晴らしい上に、デザイン性、構図。
さらに、一枚の絵の中では多くの色数を使わず、統一された雰囲気を作り出しています。
シンプルな中に広がりを感じさせる絵。

今回多くの商業デザイン、雑誌の表紙なども展示されていました。
普通の風景画も一点ありました。
普通の絵も描けるのにといったら失礼ですが、自らの画風を貫いて、こういった表現を確立していったんですね。
その職人技とも言える表現に感動しました。

油絵、またやってみたいな~
おっといけない、また「何でもやりたがり」、東郷青児のように一つの表現にこだわり続けないと成功しませんよね。
もうすでに浮気者でいけません。

さて、今日は何をしようかな(笑)


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