オオサカジン

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Posted by オオサカジン運営事務局  at    │  


去る11月25日、大阪・中之島中央公会堂において、令和3年度大阪府職業能力開発促進大会が開かれました。
昨年はコロナの影響でこの大会は開かれなかったのですが、2年ぶりの開催です。
この大会は大阪府のいろいろな職種において、その業界に功績があった人・職人を賞するものです。



私は過去にもこの大会で2度、表彰していただいたことがあるのですが、この中央公会堂では4年前でした。
https://shore1724.osakazine.net/e662680.html




中央公会堂は3年前100年を迎え、その公開式典にも参加させていただきました。
https://shore1724.osakazine.net/e688689.html
ほんとに素敵な建物で、中の造りもレトロで素敵です。



今回私は「なにわの名工」という賞を頂きました。
大阪ではんこ職人として優れていると認めていただいたのです。

とてもありがたいです。

これからも、より良い技術をお客様にご提供できるよう、日々努力を重ねていくことを、ここにお誓いいたします。





Posted by shore  at 09:01   │  comments:(0)  │   はんこ屋


2021年11月12日

11月3日は大印展!

めちゃめちゃご無沙汰しています、shoreです。
お元気でしたか?
私は相変わらず公私ともに忙しく、毎日バタバタと充実しておりました。

コロナの流行で世界中がパニックになったこの1年半。
テレワークではんこ不要などと言われ、はんこの需要が減る中でも、おかげさまで来店してくださるお客様はそれほど減っていません。
ありがたいことです。
職人として、誠意を込めたより良い商品を提供できるよう、日々努力していこうと思う毎日です。

そして11月3日は文化の日。
毎年この日ははんこ屋の祭典「大印展」が開催されます。
今年は第68回。
昨年はコロナの影響で残念ながら中止となりましたので、2年ぶりの開催です。

もちろん今回も、頑張りました~!
4部門出品して3部門で賞を頂きました。
ということで、授賞式は「金賞をもらったら着物で!」という鉄則通り、着物で参加です!


今回特に嬉しかったのは、「ゴム密刻」部門で金賞よりさらにビッグな「大阪府知事賞」を頂きました。
「大阪府知事」といえば、我らが吉村知事!
そのお名前の入った賞状をいただいたのです。

感激~!


トロフィーもがっつりおっきいんです!
かっこいい~!


おうちに飾りたいところだけれど、持ち帰りは不可。
これは大阪府印章業協同組合に置いてあって、リボンにお名前がつくだけです。

本人に支給されるのは石製のトロフィーです。
これもカッコいいでしょ?(一番右側の大きいのん)


他にもゴム普通(住所印)部門で金賞と印章業組合理事長賞
木口 印篆・古印体部門で銅賞を頂きました。

作品は店のホームページに載せています。
よかったら見て下さい。
https://idobun.com/award/index.html

世の中、デジタル化が進み、超アナログの世界の「はんこ」というものは置いていかれがち・・・
でも、我々日本人は幼少の頃よりはんこを押す楽しさはを経験しており、誰しも夢中になって押したことがあるのではないでしょうか?
押して現れる文字や図柄がきれいに再現できたときの嬉しさ、繰り返し押せる楽しさは誰しもが感じることではないでしょうか?

それだからこそ、手作業で唯一無二のよいものを作り上げるという使命は、同時に私自身の喜びでもあるのです。
逆境を跳ね返すべく、これからも頑張ります!


Posted by shore  at 20:10   │  comments:(0)  │  


はんこやとして言わせていただきたい!

なんなんだ!このコロナの不満をあてつけるような「アンチはんこブーム」は!
大臣たちはコロナ爆発のおそれから生じる不安を「アンチはんこ」で視線をそらせるために大騒ぎしているとしか思えません。
だって、「ハンコのせいでコロナの中、会社に出社しなければならなかった」から始まって、どうして「婚姻届にはんこがいらない」ところまでいくのでしょうか?

そんなものまでデジタルで、ネットの中で届け出できるようにすれば、本人の知らないところでなりすましにより死亡届や離婚届、婚姻届などお金に関わる事件が起こることは明らか。
なのに、その制度もできないうちに、「スピードが大事」とかわけのわからないことを・・・

そして、今そのコロナがごまかしようのないくらい流行ってしまうと、いつの間にか「アンチはんこ」を声高に叫んでいた人たちは、いつまでもそんなしょうもないことだけを言っていたら「そんなことよりさっさとコロナ対策しろ!」ってまたたたかれるからか、すっかり声を潜めてしまったように思います。

さて、これからのはんこはどうなっていくのか・・・
と、はんこ屋は不安に思っていたのですが・・・

そんな中でもはんこを愛して下さるお客様がいらっしゃいます。
店のホームページで見て、その美しさに惚れた、といってご来店下さったお客様。
六角形の象牙のはんこ「亀甲印」をお買い上げ下さいました。
https://idobun.com/seal_special/index.html




何度か店に足を運んで、陳列している亀甲印を見に来て下さっていました。
そして、コロナによる持続化給付金をもらったから、ちょうど記念になるからそれで作ろうと思って、とおっしゃいます。
ありがたいことです。




六角形の枠を作って文字のデザインを書き、原寸に反転コピーさせたものをそばにセットして字入れしたところです。
はんこなので、印面はちょとモザイクかけさせて頂きました。
まずまずにできているかと、自画自賛、お見せできないのが残念ですが。

その後刀を入れ彫り上げました。
象牙は昔からハンコの材料として使われるものでは最高です。
固くて彫りにくくはあるのですが、印刀さえきちんと研いでいれば、思った通りの線を表現できるのです。
そして、粘りがあって、よく朱肉になじみ、押すとぴたっと美しく捺印できるのです。
印影をお見せできないのが残念ですが・・・




ついている房はもともと紫色だったのですが、退色してしまっているので、私が絹糸で編んで作りました。




そして、出来上がりました。
桐箱に入れて納品させて頂きました。




そのお客様はブログにも載せてくれても良いとおっしゃって下さったので、今回このお話をアップさせて頂きます。

はんこが悪者のような言われ方をして、とても沈んだ気分になっていたのですが、お客様に愛されるハンコを作らせて頂いて、がぜん勇気が湧いてきました。
どんなデジタルな身分証明も、悪意を持ってすればセキュリティーなんて簡単に破ることができます。
それでかどうかはわかりませんが、今後も個人の実印制度はなくならないということですが、大臣たちがあのような発言をすると、ハンコの価値が低く見られてしまいます。

だけど、伝統工芸を受け継ぐ者として、美しいハンコ、その方にとって「唯一無二」であり、一生、愛用して頂けるよいものを作り続けたいと、心から思うこのごろです。











Posted by shore  at 16:13   │  comments:(0)  │   はんこ屋


2020年10月29日

金賞三つ、頂きました

コロナでいろいろなイベントが中止になる今日この頃。
はんこ屋の世界でも2年に1回、全国大会なるものが都道府県持ち回りで開かれます。
今年は宮城県の予定でした。
それに合わせて、はんこ屋団体である「公益社団法人 全日本印章業協会」主宰の「全国印章技術大競技会」が、2年に1度開催されます。

今年はその競技会はあったのですが、本体の大会がなくなったので、授賞式は行われず、表彰状とトロフィーのみが各自に送り返されてきました。
そして、今回とってもがんばった私は・・・・


金賞トロフィーが三つです。
4部門出品して3部門で金賞を頂きました。



ゴム密刻の部
金賞・全国印判用品商工連合会長賞
6センチ角のゴム印を手彫りしています。



木口角印・小篆の部
金賞・東北印章業組合連合会長賞
36㎜角の木の角印を手彫りしています。



木口実印の部
金賞・中央職業能力開発協会長賞
15mm丸の実印です。

表彰式は10月17日の予定でした。
ちょうどこの時期に、○○大臣他によるはんこバッシングが全盛期でした。
はんこで承認・決済というシステムは社会のIT化の妨げになる、などなど。

人の心はマスコミのたき付けに反応しやすく、今は一時期ほどの逆風は感じませんが、はんこ屋業界にとってはほんとうに存亡の危機にあるわけです。

はんこなんて、偽造しようと思えばいくらでもできるし、本人確認にはならないだの何だの、おっしゃる方は大勢います。
でも、悪意を持ってずるいことをしよう思ったら、ITの中だけの方がよっぽど簡単に人の物や金を盗めることは明らか。
ここ1か月の間でもドコモ口座の不正利用、GOTOポイント不正取得、数えたらきりがないです。
それこそ、相手がITなので手当たり次第、ごそっと入り込める世界。

そんなに甘いITを急いで進めて、危険はないのでしょうか?

はんこはそれぞれの人がそれぞれに時間をかけ、みんなひとまとめのデーターとして扱われない部分があるのは、ある意味救いではないのでしょうか?

それはどの業種においても考えられることで、どんどん機械化・コンピューター化が進み、やがて全ての仕事はコンピューターに取って代わられて、人間はコンピューターに操られ仕事にあぶれる日がくるでしょう。

とぼやいてみましたが・・・

私はハンコが好きです。
綺麗に彫れて、それを押したらすっきり美しい線が表現ができたとき、やったぁ~!って思います。
機械で彫ったはんこは、そのすっきり感がありません。
10年前、手彫りを始めた頃はそれこそ機械で彫った方が綺麗でした。
毎日彫って彫って彫りまくって、もっと上手になりたいと思って頑張っていると、だんだんわかってきました。

一般の人にはその違いはわからないことが多いようです。
でも、この人にハンコを彫ってもらいたい、この人に任せたら安心だ、と思ってもらえるように、ずっとずっと頑張って彫り続けたいと思っています。

ハンコなんて、と言わせないような、美しいハンコを、ずっとずっと追求していきます!


PS:店のホームページも更新しました。
よかったら見て下さい。
https://idobun.com/award/index.html



Posted by shore  at 18:07   │  comments:(2)  │   はんこ屋


私は物を捨てるのが嫌い?苦手?
物を大事に、はしていませんが、気に入ったものは散々に使い倒して、ぼろぼろになっても使って、そうなると愛着があってまた捨てられなくて・・・

それは主に衣服で、30年くらい前に買ったものもあります
母や叔母からもらったものでも生地やデザインが気に入ったものは、毎年や何年か毎に着たりしています。
そして、もうどうしてもぼろぼろになって着られなくなると、「ご苦労さまでした、長い間ありがとう」と言って捨てます

そして、私が長く愛用してきたもののトップ2がこれです。
炊飯器。



パナソニックの平成2年製。(写真右側)
なのでちょうど30年、毎日とは言わないまでもずっとずっと私の生活とともにありました。
この炊飯器は、IHとやらの出始め、しかも重く分厚い内釜で、当時最高級とされたものでした。
もう液晶部分が見えなくなっていて、予約や色々なメニューを炊き分ける機能などは使えなくなっていますが、とりあえず「炊飯」のボタンを押せば、どんなお米でもどの炊飯器よりも美味しく炊けます。
それはそれは母の家の炊飯器で炊いた魚沼産コシヒカリよりも、高級和食店の締めのご飯よりも、美味しいのです。

でも近頃、なにか電気の接触が悪くなっているところがあるのか、炊飯の最中にふっと止まっていることがあり、「おーい、だいじょうぶか~!?」とゆすってやるとまた思い出したようにゴーっと炊飯を始めるのです。
それはまるで、雪山で遭難して眠って死んでしまいそうな友人を「眠ってはだめだ!死んでしまう!」と揺り起こすように・・・




内釜のテフロンは剥げてしまって、一度内釜だけを取り寄せましたが、もうそれすら在庫がないとのこと(あたりまえですよね)
この際、持続給付金ももらったことだし、買い換えることにしました。

やはりパナソニックで、とは思っていましたが、いろんな機種があって迷ってしまいましたが、高価なものはいろいろな機能がありすぎて、使いこなせる気がしなかったので、できるだけシンプルなもので「厚釜(ダイヤモンド銅釜)」「大火力」「おどり炊き」という言葉に惹かれて決めました。(写真左側)

今のものは内蓋の構造や、液晶の表示などが複雑で、とても30年ももつようには思えないですが、こうやって出会えたからにはできるだけ長くおつきあい願いたいと思います。

さて、愛用の品とのお別れは、悲しいな~
「ご苦労さまでした、長い間ありがとうございました!」


PS:長く愛用してきたもののトップ1、やはり平成2年製で今も現役で頑張っているものがあります。
ここでこのような形で紹介する日がずっとずっと先になりますように、まだまだ愛用していきます!


Posted by shore  at 10:39   │  comments:(2)  │   セコロジー