2016年10月30日
マイスター

調律士のOさんとは、年に1回ながら、もう10年以上のおつきあいになります。
子供が小さい頃は二人ともピアノを習っていて、レッスンをやめてしまってからはバンドなどをやったりして、ピアノもちょくちょく弾いていました。
でも、ここ最近はすっかり誰も弾かなくなって、もしかしたら前回の調律から一回も弾いてないかも・・・?
ああ、ピアノがかわいそう、使ってやらなければ・・・
調律士Oさんは毎回いろんなお話を聞かせてくださいます。
ピアノの調律というのは職人でありながら、かつては国家資格がなかったそうで、平成23年度初めて「厚生労働省」が認定する国家検定が開かれたそうで、調律士Oさんも受験し、見事一級に合格されたそうです。
そう、私と同じ「一級技能士」で、部門は「ピアノ調律」です。
認定証のコピーを見せて頂きました。
厚生労働省の試験ですから、我々印章・木口と同じく、筆記試験と実技試験があるそうです。
筆記試験の内容も、ピアノの歴史、音楽史、音楽全般、調律技法と、はんこなら文字の歴史、はんこの歴史、はんこにまつわる法規、木工技法と、大筋同じような形式です。
でも実技試験は、はんこでは同じ材料という公平なスタートですが、ピアノはそれぞれ与えられるピアノがひどく狂っているものそれほど狂っていないもの、物理的に弱っているものなど様々で、そこは公平な条件にはならないとのこと・・・
なかなか難しい世界のようです。
ひどい材料に当たっても、どんな状況でも、常に同じレベルの仕事ができる・・・
どんな職種でも、職人のあるべき姿は皆同じなんですね。

自分で作った器たちに、自分で作ったおかずを持って、ひとり飲み。
自分で作った器は、下手くそで形がいびつ、重くて・・・
でも、それをアジ、と言うんでしょうかね~。
陶芸の道もなかなかに難しく、物作りは一筋縄ではいかないことばかりです。
でも、難しいからこそ、やりがいもある。
さあて、私もまだまだ頑張ります!
Posted by shore at 05:07 │ comments:(4) │
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ご自分で作られた器でのお食事とは
とっても贅沢な時間だと思います。
わたしの友人にも陶芸をする人がいて
作品展を見にいくと記念に…と
作品をくださるのですが使うのが
もったいないような気がしつつ
ご飯茶碗・カップ等、使ってはいますが
カップでビールを飲むと泡がとっても
クリィーミで美味しさが違うような…(^_^)v
わたしは手先というか芸術的センスは
皆無なので見るだけ〜の人です。
ピアノ調律師は国家試験があるとばかり
思っていたのでびっくりしました。
わが家のピアノは
もう、ん十年も調律していません。
娘のマンションはピアノ禁止で置けず、
預かっている…という形なので
わたしが調律費用を出すこともないか で
放置です。
調律は移動より年数劣化の方が問題とも
聞いていますからいざ…の時には
それこそ二桁仕事になることかと…。
実は前はもったいない…でしたが
今は買ってもらえるなら
売っ払ってしまいたい心境に
なっているわたしです。
うちは荷物置場じゃないぞ!なのです(^。^)
コメントありがとうございます。
調律師もはんこ屋(彫刻士)も、その資格がなくて仕事しても、罪にはならいみたいです。仕事のうまいヘタはありますが・・・
免許無しで仕事したら罪になるのは医師・歯科医師・看護師・薬剤師・弁護士・公認会計士等々のようで・・・
どのみち、それで仕事してお金をもらうプロの仕事をするなら、修行は欠かせないと思います。
あ、はい、どの道も頑張ります。
コメントありがとうございます。
ピアノ、子供が大きくなってしまったら、思い出のお荷物でしかないですが、売り払うときはものすごく悲しいと聞きます。
ピアノさんのためにもたまには弾いてあげたいですね。
でも時々は調律しないと、弦が伸びているので全体に音が低くなっていて、その音で耳が慣れてしまうと絶対音感が狂ってしまいます。
ご注意を!